本日のメニュー
- マフラー採寸
- 切断・溶接
- 研磨
- 取付
サービスボディー製作プロジェクトの数ある難関の一つ、マフラーの加工です。
格納式リアステップを取り付けるにはこのマフラーが邪魔になりどうにもなりません。
マフラーさえ移設できれば安全で使い勝手の良いステップを艤装することができます。
マフラー採寸
先ずは純正マフラーで切断位置と吊り金具の取り付け位置を確認します。
加工後はこの吊り金具の前後を逆にして全長も短くします。
吊りかが具のラバーが変形しています。
冷えている状態では前方に引っ張られていますがマフラーの温度が上がると膨張して後ろに押されますので、再取付の際にこの分量を考慮する必要があります。
マフラー取れました(笑)
今回は整備士のムリダナ社長にマフラーの取り外しをお願いいたしました。
溶接と加工はサトックスです。
カメラマンはエスカワ社長!
切断・溶接
先ずは純正の吊り金具を取り外します。
これは再利用しますので慎重、かつ大胆に外します。
マフラーはステンレスパイプですが吊り金具はスチールなのでどのワイヤーで溶接してあるのか気になりますね。
再組み上げ時にはステンレスの棒を使うか軟鉄用のワイヤを使うか悩みます。
慎重に始めましたが、だんだん大胆に!
そのうち大雑把に・・・
はい、取れました。
鉄粉取りの染みが付いていますね。
純正マフラーを切断します。
長ければ削ればいいし、短ければ足せばいいので鉄工は便利ですね。
とは言え極力正確に時間がもったいないので1回で仕事が済むようにするのは言うまでもありません。
工数が増えればコストもかかり更に怪我のリスクも増します。
マフラーを回してくれる人がいると本当に楽です。
はいマフラー切れました!
もう後戻りできません。
と言うかとっくに後戻りできないのですが・・・
こちらがお=純正テールです。
なかなか良い造形です。
やはり純正部品って洗練されて形をしていますね。
社外品って結局は変えてます感をアピールしている様にしか見えず、更に音は下品でね・・・
目立たず静かになる社外品があればすぐに買います!
切り口はこんな感じです。
グラインダー切断なのでデブリが出ますね。
バンドソーであれば綺麗に切れそうです。
切り口は溶接前に綺麗に整えます。
交換する先端パイプは300mmx300mmのステンレス90度パイプ。
長さを整え切り口を整形します。
クランプで固定して仮溶接。
今回は100Vの溶接機でステンレス用の棒を使いました。
溶接個所が多ければステンレス用のノンガスワイヤを購入する手も有りますが、この部分のみなので手持ちのステンレス用の棒を使うことに。
実際に車に吊るして位置確認です。
当初口がほぼ水平か微妙に上向きの印象があり、取り外して仮止めし直してこの状態です。
修正1回で理想の位置に納まりました。
本溶接です。
棒が湿気ているようでなかなか安定しません。
t1.6mmですが穴も開かずに進みます。
ビード除去ディスクで綺麗にしてピンホールが無いか確認します。
曲がりの外側、ちょうど裏に来る部分は純正パイプの曲がりの延長が来て一部3mm程潰れがあり真円の90度パイプと隙間ができる部分を埋めるのが難しかったです。
細かく溶接して、更に2層目をポテっと溶接して仕上げました。
ちなみにステンレスパイプとスチールの吊り金具の溶接は半自動でやっつけました。
ステンレスの溶接部分を磨いて分かりましたがやはり軟鉄よりも硬く、これほど違うとは思いませんでした。 まさに百聞は一見に如かずですね。
研磨
折角のステンレスですが余り磨き過ぎて社外品の様になったり、先だけいかにも取って付けましたと見えるのも格好悪いので純正と同じ程度になるように調整します。
とは言えメタルポリッシュとミニポリッシャーで研磨はしています。
注: サービスボディーは実用二次架装なのでその他の部材もそれに合わせて純正類似レベルに見える様に艤装するポリシーで進めています。 決して社外品の性能が悪いと良い実ではありませんので誤解の無いように。 見えない部分で等長パイプは黒塗装でステアリングダンバー入れたいのは内緒です(笑)
切り口はサンディングブロックにペーパーで擦って滑らかにしています。
取付
無事何事も無かったかのように納まりました!
早速エンジン始動!
排気漏れ、異音、振動無し!
荷台のスカート部分に合わせてあります。
バンパーよりは中に入っているのでまあこのくらいの位置が危険にならずに且つバンパーに汚れが付かずに良さそうです。
実際に使い始めないと本当のところは分かりません。
十分満足です。
これで本題の格納式ステップの取付けに進めます。
こんなのが付く算段です。
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